起業の決心 その19( 実態に沿ったシステムを作るということ)

これから書く内容は、私の以前いた会社が、というより、
どちらかというと今の日本の企業全体の傾向として、
最近特に歪みが出ているんではないかと気になっている点。

たとえば、社員のモチベーションアップなどと評して、巷には以下のような標語がありがち。

・「社員もみんな経営者の視点を持たなくてはいけない!」
 → 経営者の視点を持つことを突き詰めるなら、自分が経営者になるさ!
 → 起業した。

・「○○がないからできない、といった、できない病にかかっていない?」
 → 現場が「○○が足りない」ことを、正直に声上げるのはすごく結構。
  仮に、「足りない部分は知恵を絞ってカバーし、最大限の効果を出そう! 」
  みたいなことをして、今あるものだけを一生懸命こねくり回すと、
  一昔前の携帯電話の料金プランのような、誰も得しない複雑怪奇なものができあがる。
  そんなものを作る暇があったら、早く帰宅して家族サービスすべきだ。

・「年功序列はやめて、成果主義だ!」
 → 本当に成果に沿った年俸制度とかならともかく、実際は、体の良い人件費削減だったり。
  このトラップにハマると、
  「給料が足りないのは、今いっぽ自分の努力が足りないからだ!」
  と考え、自分に無理を強いてしまいがち。
  ちょうどソーシャルゲームで
  「敵を倒せないのは、今いっぽ自分の課金力が足りないからだ!」
  と錯覚してしまうのに似ている。
  全部、手のひらの上で踊らされていますよ。

形だけのシステムを取り入れても、実態にそぐわないというか、
これは経営者向けの雑誌などが良からぬことを吹聴しているのか、
それとも、ITが進歩しマルチタスクでいろんな仕事を
こなさないといけなくなったからなのか?

専門性のある人が一つのことに集中できず、
雑用も行わないといけないようだと、それは実は人手不足であって、
もう社会全体が苦しくなっているのかも知れない。

閑話休題。

最近、小学校の時の塾の同期で集まる機会があった。
「あの時の塾は良かったね〜」という話とともに、
我が子に中学受験をさせた・させたい人たちからすると、
最近の塾は、どうもなんか違うようだ。

中学・高校の同窓会でも同じようなことを聞いていて、
我が子を自分の母校に入れたいと思っても、
そもそも塾のそういう専用コースに入れない、みたいな。

最近の塾が、母集団の多さから「どこそこ中学に何名合格!」と謳っても、
実際は、チェーン店方式でいろんな駅周辺にたくさん校舎をつくって、
そこではあまり、親が思うほどの授業を受けられず、
集金システムみたいになっているということなのだろうか。

チェーン店方式も、これで親が思うような質の高い教育が出来ているなら理想的だろうが、
そうでないなら、これも形だけシステムを取り入れて、実態が追いついていない感じ。

いやもっと言うと、そもそもだ。
日本の技術は、昔から職人みたいな人々に支えられてきたし、
昔の塾も、名物みたいなすごい講師がいて、その人に教わってこそなんぼ。
「あの時の塾は良かった」も、結局「塾の○○先生に教わって良かった」という点。

一方、アメリカ的なシステムというのは、チェーン店方式しかり、
人のスキルに左右されることなく誰でも同じような結果が出せる、
このシステム作りが上手だからこそ、昔から物量作戦が非常に強い。

さて、自分の我が子(まだ幼稚園児だが)の中学受験を今後考えた時に、
「すごい講師に教わってもらえる」ことを狙っていくべきなのか、
そもそも「誰が教えても、それなりに良い結果の出る」システムを、
今、親となっている自分らの世代が用意していくべきなのか、
これは、う〜む、わからない。

つまり、子どもそれぞれの個性や弱点に向き合うのならば、
人にモノを教えるのは、フライドチキンを作るのとは違うんだよ、
いやいや、もしこの画一的システムが出来たら、それこそみんなが待ち望んでいたことなのか。
あるいは、現実問題として、その間をうまいこと埋めていくことがやっていくのが良いか。


あと話は変わって、ちなみに選挙に関して、結果については特になんとも。
そもそも、あれは600億円かけたガス抜きシステムだと思っている。
大半の人にとっては、投票した党が当選することで溜飲を下げ、
うっかり少数派に投票した人には、ちょっと他の人と違ってますよ! と反省を促すような。

例えば、世界で貧しい国というのは、なぜか国内で紛争が絶えない。
日本人から見れば、国内でそんな争う暇があったら…と思うが、
その紛争が誰かの差し金なのか、そうやって身近なものに目を向けさせておいて、
裏で搾取している人がいたりする。

日本でも、左翼だ右翼だ、○○党が勝った、みたいなところにばかり目を向けていると、
実は搾取されていることを目くらましされているのかな。

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